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50代という年齢では、本来、今まで携わった仕事の経験をフルに活かして活躍されている方が多い年代なのかも知れません。
しかし、一方、50代という年齢で、これまでのお仕事から、新たな未経験な業界へチャレンジをお考えの方もおられます。
そういった場合に、未経験な業界へ転職でも成功させるために、押さえておきたいポイントとは何か。
そんなポイントを見てみたいと思います。
50代男性の転職の実情とは
総務省統計局から2023年5月12日に労働力調査(詳細集計)2023年1~3月期平均の結果が公表された。この中から転職者についての結果を紹介する。なお、この調査で「転職者」とは、就業者のうち前職のある者で、過去1年間に離職を経験した者、とされている。
就業者6,676万人のうち、転職者は296万人で、前年同期に比べて34万人の増加となった。
転職者を年齢階級別にみると、「25~34歳」が74万人(転職者に占める割合(注)25.0%)と最も多く、次いで「35~44歳」が55万人(同18.6%)、「45~54歳」が52万人(同17.6%)などとなっている(図1)。
図1:年齢階級別転職者
また、前職の離職理由別にみると、「より良い条件の仕事を探すため」が110万人(転職者に占める割合(注)37.4%)と最も多く、「定年又は雇用契約の満了のため」41万人(同13.9%)、「家事・通学・健康上の理由のため」28万人(同9.5%)などがこれに次ぐ。また、「その他」が71万人(同24.1%)となっている(図2)。
図2:前職の離職理由別転職者
転職者比率(就業者に占める転職者の割合)は4.4%で、前年同期に比べて0.5ポイントの上昇となっている。転職者比率の推移をみると、2019年は5%台であったが、その後低下傾向で推移し2022年1~3月期に3.9%となったあと再び4%台で推移している。また、性別にみると男性に比べて女性の方が高い割合で推移している(図3)。
図3:転職者比率の推移
注
[注] 各年齢階級別(各前職の離職理由別)転職者数の合計に占める割合をJILPTで計算した。
(調査部 統計解析担当)
転職者の状況 ―労働力調査(詳細集計)結果から―(ちょっと気になるデータ:ビジネス・レーバー・トレンド 2023年7月号)|労働政策研究・研修機構(JILPT)↗
転職する人の全体の推移としては、328万人と2年連続で増加をしていることが言われています。
また、転職希望者も100万人とのなっています。
参照記事:若年・中堅層の転職率は全体の約3倍に増加|離職防止のための人事制度 |HRデータ解説|㈱トランストラクチャ↗
50代男性 未経験業界への転職は可能か
50代の男性が転職先を探す場合は、やはり、定年までの時間であったり、精神的、体力的にも
これまでの経験・知識を活かせる求人案件を探すことが多いのが実情です。
ですが、私自身もそうですが、未経験業界への転職を目指す方もおられます。
50代男性が未経験の業界へ転職することが難しいといわれる3つの理由は
1. 50代で「未経験可」の求人募集は少ないこと
人手不足の業界の求人募集が多く、
50代・未経験の人材が応募できる求人案件は少ないのが現状です。
採用担当者も、できるだけ、職務経験と関連性のある志望動機がききたいことが本音です。
少しでも、転職希望者のこれまでのキャリアを活用したいところです。
2.50代は人件費の高さが問題
50代の人件費は、雇用形態や勤務する企業の規模、年齢、学歴などによって異なります。
【条件別】50代の平均年収は?年収に差が生まれる理由や年収アップのポイントも紹介|日経転職版↗
平均年収 大企業(50~54歳) 500万8800円(月額41万7400円) 中企業(50歳) 約486万円 小企業(50歳) 約438万円 正社員 636.5万円 非正規社員 292.3万円 管理職(課長級) 1000万円 また、50代前半では大学院卒と大学卒の間で10万円以上、大学院卒と高卒では20万円以上の平均賃金の差が出ています。
また、50代男性は、転職時に年齢や経験に応じた給与水準を求めることも少ないことも考えられます。
3.50代という年齢から前職のキャリアを想定して馴染みにくいというイメージ
たとえ未経験者で転職してもこれまでのキャリアや実績があります。
そのため、プライドやこだわりの強さが出てこないかというイメージを持たれやすいと考えられます。
今までの経験で勝手に仕事を進めたり、会社や年下の上司の指示に従わなかったりするような懸念があります。
50代男性が未経験転職を目指すなら知っておきたいリスクは
転職活動が長期化してしまう可能性が高い
50代未経験者が応募可能な求人は少ない傾向にあります。
厚生労働省の「中途採用に係る現状等について」によると、「35歳未満」では約95%の企業が採用に積極的である一方、年齢が高くなるにつれ採用意欲は弱まり、「45歳以上55歳未満」に対しては、約50%の企業が「あまり採用は考えていない」と回答しています。
収入が減少してしまう可能性がある
50代で未経験業界に転職した場合、これまでの転職前の収入を維持することは難しいと言われています。
厚生労働省の「令和3年雇用動向調査結果」によると、
50~54歳の転職後収入は増加32%、変わらない32.9%、減少34.1%、55~59歳では増加20.5%、変わらない30.1%、減少48.8%、50代は転職後に収入が減る人の割合がもっとも高くなりました。
50代男性も未経験の仕事へ!転職成功に導く5つのポイントは?
今までの職歴やスキルを活かせる職種・分野を選んでみる
転職を希望する業界や職種について未経験であっても、自分のこれまでの職歴・スキル、在籍していた業界との関連性があれば、活かせる可能性はあります。
転職先で貢献できることや果たせそうな役割をアピールできれば、採用の可能性は高まります。
自分の職務経歴やスキル、知識を洗い出し、志望業界や職種、企業にマッチする部分を探してみましょう。
定年後のキャリアも視野に入れることは大切
定年退職後に次の仕事を見つけるのに苦労して、年金受給が始まるまで生活費が不足する恐れもあります。
企業によっては、再雇用制度を設けていたり、採用時点で定年延長したりするケースがあります。
できれば、そのような企業を優先的に応募先として検討することがおすすめです。
雇用条件や働き方などの優先順位を決める!
50代未経験の求人案件の中には、現在の仕事と比べて雇用条件が下がることを前提にして、
これまでの立場や収入、現職以上の条件などにこだわりすぎると、転職活動の長期化の原因になります。
妥協点を見つけ、選択肢を広く持つことが大切です。
仕事内容、給与、休日・休暇、勤務場所、などの希望条件に優先順位を付けて、
自分にとって優先度の高い条件を満たす求人から検討していきましょう。
自身の体力や年齢に合う求人を探す
50代を迎えると身体に不調が起こったり、加齢による体調の変化は避けられません。
自分の健康や体力についてあまり考えていないと、希望とはミスマッチな環境に身を置くことになったり、
体調を崩したりすることもあります。
体力面では無理せずに、長く働ける求人を探すことが大切です。
50代男性も転職エージェント・転職サイトを活用することは正しい!
50代の未経験転職は求人案件が少ないため、
転職絵エージェント(人材紹介会社)や転職サイトを利用することは大変有益です。
転職エージェントに面談を申し込むと、専門アドバイザーによるキャリア相談から始まって、企業選びのコツや面接対策などの助言を受けることができます。
転職サイトは数多くの求人が集まっているので、自分に合った求人探しや情報収集、応募に便利です。
未経験でもOK!50代男性におすすめの職種・業界は?
私自身の経験からは、介護福祉のお仕事がおすすめです。
50代男性が未経験転職で失敗・後悔しないための注意点は
採用が決まるまでは、退職しない
転職活動の原則は、「退職せずに、働きながら転職活動をすること」です。
私自身も退職をしてから探すことになり、給与が無い月は大変、苦しい思いをしました。
前述のように、50代の転職活動は長期化する可能性があります。
一度退職してしまうと、転職先がなかなか決まらないことや収入がないことから焦りを感じてしまい、
早く内定がもらえる企業へ転職し、結果的に納得のいく転職ができない恐れがあります。
面接対策を十分に行う
能力や十分なキャリア、実績がある人でも、面接で良い印象を持ってもらい、会社にできる人物と判断されなければ採用されることは難しいです。
面接官にマイナスの印象を与えるような態度や言動、例えば、ネガティブな転職理由を伝える、横柄な態度をとるなどには注意しましょう。
自分の長所や経験、新しい仕事への興味や熱意、応募先の企業で活かせることをしっかり伝えられるように、事前に準備することが大切です。
まとめ
50代男性が未経験の業界・職種へ転職するには、50代は敬遠されやすく応募可の求人数が少ない状況です。
転職活動の長期化や転職後の収入ダウンなどのリスクを考慮しておくことも必要です。
転職での希望優先順位を整理し、定年後も考えて求人を探せることが望ましいです。
もし、転職がうまくいけば、また、自分らしく、新しい人生を送ることができるチャンスです。
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