生産性向上委員会より「皮膚剥離」の対策について。看護のアセスメントを参考に調べてみた。

介護職の日記

アフィリエイト広告を利用しています。

私の勤める介護施設で、皮膚剥離に関する注意喚起がありました。

以前から「皮下出血」を発見して、事故報告書を作成というケースもありました。

介護職が普段できること

生産性向上委員会より、「皮膚剥離」の事故に関して剥離ができやすいご利用者、そのご利用者の部位など普段、現場で介助などに当たる介護職員にとっては発見しやすいと思うので、入浴介助時など、ボディチェックをこまめに行うように指示がでています。

特に、自立度が高いご利用者の方の皮膚剥離、皮下出血の発見については悩ましい現状です。

事前に対策を検討していくことの課題が出ています。

看護師の目線で、アセスメントの方法を学ぶ

目的別・系統別なデーター収集とは

どのようなことなのかがわかったうえでのデーター収集ができる。

目的別・系統別なデーター収集とは

妥当性の高いアセスメントをするためには、まず「目的別・系統的なデーター収集」を行う必要があります。

これはどのようなことなのか、「目的別なデーター収集」と「系統的なデーター収集」に分けます。

目的別なデーター収集

対象のどんなことについて明らかにするのか」という、明らかにすることを明確にして行うデーター収集です。

例えば、剥離原因を明かにしよう。皮下出血の原因を明かにしよう。

そのように、目的をはっきり決めます。

系統的なデーター収集

「データ収集の目的」が「対象の剥離原因を明かにする」であれば、「対象の剥離原因は〇〇である」という〇〇の見解を得るために必要と考える剥離に関するデータを重点的に収集することになります。

例えば、剥離の発見時間、ご利用者の訴えの有無、日中の行動の傾向、日中の行動習慣など、

そのご利用者の行動パターンの把握が求められます。

したがって、「目的別・系統的なデーター収集」とは明らかにしたいことを明確にして、明らかにしたいことが明らかにになるためのデータを重点的に収集することになります。

データ収集の目的を明確にして、データ収集の目的についての見解を得るために必要と考えるデータを重点的に収集することということができます。

看護師の視点を参考に生活の基本をチェック

皮膚トラブルについて、看護師の視点では、

ご利用者について「アセスメントの枠組み」とデータ収集

  • 正常に呼吸する
  • 適切に飲食をする
  • 身体の位置を動かし、またよい姿勢を保持する。
  • 適切な衣類を選び、着脱する。
  • 衣類の調節と環境の調整
  • 身体を清潔に保ち、身だしなみを整え、皮膚を保護する。
  • 環境のさまざまな危険を避ける
  • 栄養・代謝パターン
  • 活動・運動パターン
  • 睡眠・休息パターン
  • 認知・知覚パターン

アセスメントの枠組みを理解し、これについてデータ収集ができる

「アセスメントの枠組み」を活用してアセスメントを行う際は、「アセスメント枠組み」1つひとつが「データ収集の目的」になります。

たとえば、

剥離についての枠組みを考えると、

身体の位置を動かし、またよい姿勢を維持する。

この枠組みの指し示す対象をみる側面は

ご利用者の身体の位置を動かすとき、剥離は起きていないか。

よい姿勢を維持できているか。

これらがデータ収集の目的が具体的になってきます。

次に、系統的なデーター収集を行います。

皮膚の摩擦や皮膚が当たると思われる個所を確認。

日常の姿勢や移動の習慣の確認

このように、データ収集の目的が具体的になることで、重点的にデータ収集する項目が考えやすくなりました。

問題があるのではないかと思われるデータが収集されたときは、そのデータに関するさらなるデータ収集ができる。

データ収集をしているときに、問題があるのではないかと思われるデータが収集されたときには、そのデータについての対象の状態をより詳細に明らかにするために、さらなるデータを収集していくことが重要になります。

  • いつから皮膚剥離があるのか
  • 皮膚剥離は増えているのか、悪化しているのか。
  • 現在の行動パターンはどのようなものか。
  • どのような行動を促すことできるのか。

などのデータを収集し、「これらのデータを活用して、対象の皮膚剥離の状況を分析」していきます。

その結果、皮膚剥離の起きる問題が明らかにあります。

データ分析の考え方がわかり、妥当性の高いデータ分析ができる。

データ分析の観点は、収集したデータを活用して「データ収集の目的」についての見解を出すということ。

これは、アセスメントの枠組みのときは、「実際的なデーター収集の目的」についての見解を出すということになります。

ただし、このような見解を出すにあたっては、「収集したデータを活用して」という前提があります。

前提を受けて「データ収集の目的」についての見解を出すと、妥当性の高いデータ分析ができます。

まとめ

普段、剥離事故や転倒事故など、事故報告書には原因、対策を常に、再発防止のため悩まされます。

できるかぎり、無事故で安心して暮らしていただくために、このような情報を集めて活かすことは、とても大切なことです。

もし、皮膚剥離や皮下出血を知ったご家族様からすると、何が起きているのかと、とても心配になります。

もしかしたら、虐待が起きているのではないのか、とも考えられます。

身体に関わる事故については、看護師が当然、事情調査を行います。

そんな看護師の思考にも、近づくことができれば、看護師の想定している質問を事故発見者や事故対策を作成する者にとっても意識が共有でき、よりよく安全対策も検討できるのではと思われます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました