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はじめに:文化ってなんだろう?
「文化」と聞くと、ちょっと堅苦しく感じるかもしれません。でも最近、こんなことを考えました。
「文化とは、いつも誰かが“自然にやっていること”。誰にも言われなくても、みんなが“そうしていたい”と思っていること」
今回、私の勤める介護施設で職員に行ったアンケートをもとに、その「文化」がどこにあるのかを見つめてみたところ——
そこには、“やさしさ”という言葉では言い表しきれない、深くてあたたかな空気がありました。
この記事では、私自身の学びとして、「やさしさの文化」について綴ってみたいと思います。
🧩アンケートから見えた4つの共通ポイント
介護職員に「心がけていること」を尋ねたアンケートから、以下のような特徴が見えてきました。
特徴 | 内容 |
---|---|
安心・安全 | 湯温や衛生面の確認、転倒予防など、リスクを減らすための工夫が徹底されている |
心のケア | あいさつ・感謝・会話など、気持ちをつなぐ声かけを通じた信頼関係の構築 |
個別対応 | 本人のこだわりや希望に寄り添う工夫が日々のケアに取り入れられている |
職員同士の共有 | ユニットを越えて「やさしさ」が職員間で自然と共有されている |
特徴①:安心・安全をつくる「やさしさ」
介助時の湯温確認、トイレの衛生チェック、ふらつきへの配慮——
これらはどれも「事故を防ぐため」だけでなく、「その人が不安にならないため」のやさしさから始まっています。
事故予防=信頼の積み重ね。
安心できるケアは、細やかな気づきと声かけから生まれていました。
💡「文化」としての“やさしさ”を感じた瞬間たち
✔ 安心・安全のその先にある配慮
たとえば、入浴時に必ず湯温を本人に確認すること。
トイレの後に便座の裏まで拭くこと。
これは「事故防止」や「清掃」のためだけじゃないんです。
それは、“あなたが安心して過ごせますように”という無言の願い。
一つひとつの行動の背景に、やさしい気持ちがあることに気づかされました。
特徴②:心に寄り添う「やさしさ」
「今日は調子どうですか?」
「その髪型、素敵ですね」
「いつもありがとうございます」
介護という仕事の中で、いちばん大切なのは“言葉”かもしれません。
丁寧なあいさつや、ポジティブな声かけには、利用者様の自尊心を守り、日々の暮らしを支える力があります。
“声かけの一言が、心の支えになる”
そんな介護職員が、うちの施設にはたくさんいます。
✔ 言葉でつながる、心のケア
「今日も調子良さそうですね」
「その服、すごくお似合いです」
「ありがとうございます、助かります」
一見、当たり前のようなやりとりかもしれませんが、この言葉たちは、その人の尊厳を守り、孤独を和らげる力を持っています。
それに、声をかけている側も、言葉のやり取りの中で自分の心も整えている。
そんな双方向のやさしさを、私は何度も現場で見てきました。
特徴③:その人らしさを大切にする「やさしさ」
お風呂の温度、パンの温め方、飲み物の希望、服装の選び方…。
すべてに共通しているのは、「ご本人の気持ちを尊重する姿勢」です。
「この人なら、きっとこうしてほしいだろう」
「これがあの人のこだわりだから」
そんな“小さな理解”を大切にできる職員が、日々現場で支えています。
✔ 「その人らしさ」に寄り添う力
・パンを温めてから出す
・飲み物の好みに応える
・シャツがズボンに入っているかチェックしてあげる
こうした一つひとつのケアは、ご本人の「気持ちよく過ごしたい」という想いに応えるための個別対応です。
この丁寧さが、利用者様の笑顔につながっていると実感します。
特徴④:「やさしさ」を職員同士でつなぐ
今回のアンケート結果から特に感じたのは、どのユニットでも「やさしさ」が共通語になっているということです。
これは、ただのマニュアルや研修だけでは生まれないもの。
日々の業務の中で、職員同士が自然と共有し合い、積み重ねてきた関係性があってこそです。
今回のアンケートで、どのユニットの職員からも共通して見えたのは、
「やさしさを当たり前にできることが、この施設の空気なんです」という無言の一致でした。
誰かが言ったからやっているのではない。
「誰かにやってもらってうれしかったことを、今度は自分がやっている」——
そんな優しい循環が、少しずつ広がっているのを感じます。
私がお手本にしたい介護職員
現場には、“言葉にしない思いやり”を持った先輩がいます。
たとえば、無言でそっとタオルを差し出す人。
失敗したスタッフにさりげなくフォローを入れる人。
決して目立たないけれど、その人の周りにはいつも「安心」があります。
私はそんな人になりたいと思いました。
それが、私にとっての“やさしさの文化”の学びです。
おわりに:文化は、あなたの中にもある
文化とは、「あたりまえのように、みんながやっていること」。
そして、「誰かのために自然にできること」。
だからこそ、“やさしさの文化”は、特別なことではありません。
毎日の中に、ちゃんとあります。
それを信じて、今日も私はケアに向き合っています。
「やさしさ」は目に見えにくいものです。
けれど、積み重ねればそれは“文化”として施設全体に浸透していくものだと思います。
私はこのアンケートをきっかけに、「自分もこの空気をつないでいく一人でありたい」と思いました。
“やさしさの文化”がある介護施設は、きっと、誰にとっても居心地のいい場所になる。
そう信じて、明日からのケアにまた一歩、やさしく向き合っていこうと思います。
📝 この記事を読んでくださった方へ
もし、あなたの職場にも「やさしさの文化」があれば、ぜひコメントで教えてください。
そして、これから介護の仕事を目指す方には、「こんな職場もあるんだ」と感じていただけたら嬉しいです。


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