高齢者向け住宅で働く介護職の1日はどのような仕事をして、いくらもらえるのか?

介護職の日記

高齢者向け住宅で働いています。

実際にご利用者様の生活に合わせて、ローテーション勤務(シフト勤務)になります。

高齢者向け住宅で働く介護職は、シフト制勤務です。

介護を必要とする人の生活は24時間連続しています。ですので、介護職も24時間を交代で働いています。
夜勤は月4回程度、1カ月の休日は8~9日、年間休日は105~120日程度です。
変則勤務をローテーションで担当します。

 例えば、私の1日をご紹介してみます。

日勤帯(10:00~19:00)のお仕事の流れです。

 AM10:00に仕事がスタートします。

10時のお茶の時間でフロアに出てこられる方へお茶(嗜好品)を提供します。

そしてお昼ご飯の前まで、フロアで雑談をしていただいたりしている間に職員はリネン交換に伺います。

そして、お昼が近づく辺りからリハビリ体操をしたり、口腔体操をしていきます。

 11:30 昼食が厨房から上がってきます。

そして配膳がはじまります。

お食事の前後には、お薬を飲まれる方への介助、見守りがあります。

 12:30頃、下膳がはじまります。

あとは、そのままフロアで気の合うご入居様同士、お話をしていただいたり、居室で自由に過ごされたりしています。

午後1:00ぐらいから入浴があります。

また、午後より入浴も始まるので、その日の入浴される方には、ご準備をいただき、順番に個浴で入浴介助にあたります。

 15:00 おやつが厨房から上がってきます。

またお茶(嗜好品)などと一緒に提供していきます。

そして、夕方から夕食までの間は、自由にしていただいています。

 17:30 夕食が厨房から上がってきます。

夕食前後にもお薬の介助や見守りがあります。

そして、夕食を提供し、お食事が終わった方から下膳をしていきます。

そしてフロアのあと片付けをして、日勤の職員は退社します。

このあとは、午後から出勤された遅番の人がそのまま夜勤の職員が出てきるまで、業務にあたります。

介護職の収入はいくらぐらいなのか?

厚生労働省は、介護職員不足を打開し、今働いている人の職場定着率を向上させるために、介護職員の賃金の改善に取り組んでいます。

常勤で働く介護職員の平均給与額は、31万5850円です。
(基本給18万2260円、職務手当、処遇改善手当、通勤手当、家族手当、時間外手当(早朝、深夜、休日手当など)7万8440円、一時金(賞与その他臨時支給金として、10月~3月に支給された金額の1/6)5万5150円
介護職員処遇改善加算を取得(届出)している事業所における介護職員(月給・常勤の者)の平均基本給額として
「介護福祉士になるには(ぺりかん社)」を参照しています。

※「介護職員処遇改善加算」は、キャリアアップの仕組みをつくり、職場環境の改善を行う介護事業者に対して、報酬という形で介護職の給与を上げるためのお金を支給する制度です。

介護職員 182,260円

看護職員 235,460円

生活相談員・支援相談員 213,00円

介護支援専門員 216,780円

出典:厚生労働省「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」より

介護職員の保有資格別賃金を見ると、勤続年数や平均年齢などの要素の違いがありますが、
有資格者や研修修了者の賃金は、無資格者と比べて高くなっています。
また、介護福祉士の平均給与額は、勤続年数によって上がっていきます。

介護福祉士の平均給与額の状況(月給、常勤の者、勤続年数別)

2018年9月

全体(平均勤続年数9.0年) 338,340円

1年~4年 310,780円

5年~9年 326,550円

10年以上 366,900円

出典:厚生労働省「令和2年度介護従事者処状況等調査結果」掲載。

平成30年度介護従事者処遇状況等調査の特別集計により算出。介護職員等特定処遇改善加算を取得(届出)している事業所におけるい介護福祉士の平均給与額。

「介護福祉士になるには(ぺりかん社)」によりますと、介護福祉士資格を取得した場合の手当は、2000円、3000円、6000円 8000円、1万円と施設によって異なるようとありました。

介護職のキャリアを積み上げる

厚生労働省の審議会(2015年2月社会保障審議会福祉部会福祉人材確保専門委員会)は、介護の人材の「量」と「質」を確保するために、介護未経験の人の介護分野への参入を促進し、専門性を高度化していく方向性をめざすことになりました。

同時に、意欲や能力に応じたキャリアパスを確保し、機能分化を進めていくことが示され、それを受けて、キャリアパス要件や職場環境等要件の充足に応じた介護職員処遇改善加算が設定されました。

介護福祉士になると、その後、どのようなキャリアパスがあるのか。

多くの介護現場では、OJTで新人介護職をサポートする立場になります。

キャリアを積むその先には、

①ユニットケアリーダーや介護主任等、介護現場を統括リーダーとして、事業所管理者や施設長になる。

②認知症ケアなど特定領域の知識や実践力を高めたスペシャリストになる。

③現場経験5年経過後、介護支援専門員実務研修受講試験に合格して、ケアマネジャーとして活躍する。

④介護福祉士現場経験5年・介護教員講習会・大学院進学を経て介護教育や研修に進む。

また、「認定介護福祉士」という介護福祉士の上位資格があります。これは、「一般社団法人認定介護福祉士認証・認定機構」が2015年12月から認証・認定を開始した民間資格です。

このように、介護福祉士としての生活は、長年のキャリアの積み上げによって、広がっていきます。

介護職の人材の不足によりさらに必要とされる介護福祉士

これからの介護福祉士は医療的ニーズの高まりや、認知症高齢者、高齢者のみの世帯の増加などにともない、介護ニーズの高度化、多様化に対応が求められます。

「2025年に向けた介護人材の確保~量と質の好循環の確立に向けて~」(社会保障審議会福祉部会福祉人材確保専門委員会)によれば、介護職の需要は当時の約171万人足りず、2025年には年に約30万人の介護人材が不足する見通しが示されています。

将来の介護人材確保へ向けて、量と質の確保のために

①多様な人材の参入を促進

②長く働けるよう介護の仕事に就いた人の定着を図るために、労働環境・処遇を改善

③意欲や能力に応じたキャリアパスが見えるようにする。

④専門性を高度化、明確化し、質を担保できる人材をつくる。

⑤限られた人材を有効活用するために、機能分化を進める。

介護福祉士は専門職です。介護実践を組み立て、常に応用していきます。

自分の手で、自分の声かけで、人の生活を支えていける創造的な仕事です。

まとめ

介護業界では、人手不足です。

そのため、国自体が職場環境や給与について、常に改善を考えています。

この業界では学歴、経験は関係なく、就職してから学んでいくことばかりです。

そして充実した、研修や資格の取得も狙えるため、仕事のやりがいが、生きがいにつながることになるお仕事です。

そんな介護のお仕事に挑戦できるチャンスがあるので、充実した人生にしていけると思います。

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