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私は、介護施設で介護の仕事をしています。
日々、介護施設の利用者様とお会いする中で、「生きがい」を感じておられるのか、また、私たち自身も「生きがい」を感じているのかを確認してみたいと思います。
そして、この記事を読んでくださった方が「生きがい」を持って人生を楽しんでいただけるようになれることを、願っています。
2024年11月23日の朝日新聞に「生きがい」についての調査がありました。
私たちは、生きていくために「生きがい」をもつということは、どのような意味がるのでしょうか。
生きがいを感じていますか?
まず、最初に「人にとっては、生きがいとはなんなのだろう?」の定義を調べてみました。
○生きがいとは
1.神谷美恵子氏:「いきいきしたよろこびという素朴な感情」と「誰か、あるいは何かに認められ
るはりあい」
2.「生きがいについての研究会報告書:「一人称」「二人称」「三人称」の生きがい
➡社会とのかかわりを実感するよろこびとはりあい(三人称の生きがい)が一つの到達点(人生
の最期まで存在する)引用元:https://ikigai-zaidan.or.jp/wp-content/uploads/2021/11/tsuji1.pdf
三人称の生きがいとは
○三人称の生きがいとは、
社会とのかかわりを実感するよろこびとはりあい
ーともに生きる社会(地域)を目指すこと
ーその原点は、人間の尊厳を認め合うこと、
存在欲求を充足すること引用元:https://ikigai-zaidan.or.jp/wp-content/uploads/2021/11/tsuji1.pdf
「よろこび」という感情や自分自身が誰かに認められる「はりあい」という内容が挙げられています。
たしかに、私自身を振り返ってみましても、楽しみを持てるから、頑張れることや、誰かに自分のことを認めてもらえたときには、何か、生きていく張り合いのようなものを感じます。
たとえば、私自身は、現在、福祉施設で働いています。
1年以上、勤めていると、ご入居されている方に顔を覚えていただき、何かあると私を指名してくれる方も居られます。
そんなとき、私自身、仕事を通じて、何かこの介護の仕事を通じて必要としていただけたことにやりがいを持つことができ、もしかしたら、生きがいになっているような気持です。
実際、世間では、「生きがい」をどんな時に感じているのかを調べたものがありましたので、ご紹介させていただきます。
10 生きがいを感じる時
どんな時に生きがいを感じるかで最も多いのは,「孫など家族との団らんの時」(44.1%)
性別にみると,男性で最も多いのは,「仕事に打ち込んでいる時」である。
全体 男性 女性 「孫など家族との団らんの時」 44.1% (2) 37.5% (1) 49.0% 「趣味やスポーツに熱中している時」 33.5% (3) 35.3% (3) 32.1% 「仕事に打ち込んでいる時」 31.8% (1) 41.5% 24.3% 「旅行に行っている時」 30.7% 29.9% 31.3% 「テレビを見たりラジオを聞いている時」 29.4% 25.9% 32.0% 「友人や知人と食事,雑談している時」 28.5% 20.3% (2) 34.8% 「夫婦団らんの時」 26.0% 30.7% 22.3% 「おいしい物を食べている時」 17.4% 14.1% 19.9% 「他人から感謝された時」 12.1% 10.3% 13.5% 「勉強や教養などに身を入れている時」 8.8% 9.4% 8.4% 「社会奉仕や地域活動をしている時」 8.0% 9.0% 7.1% 「若い世代と交流している時」 7.7% 6.8% 8.4% 「収入があった時」 6.5% 6.9% 6.2% (生きがいを『感じている』と答えた人に占める割合/複数回答) 図10 生きがいを感じる時(複数回答)
引用元:https://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/h08_sougou/a15_10.html
生きがいを感じていますか?生きがいを見つける方法とは?
- Q生きがいを感じていますか?
- A
「単発的に生きがいを感じることがあっても、それが持続することがない。年齢とともに興味の対象への熱意が冷めてゆき、それを認めざるを得ない現実にうなだれてしまう。」(京都、61歳女性)
- Q生きがいを見つける方法とは?
- A
「『私って何のために生きているの?』、『私、生きがいを感じられないわ』などという人生の哲学は、時々は考えた方がいいと思います。ただ、生きがいを感じるために何かをするのではなく、何かをしたからこそ生きがいを感じることができるという人生でなくてはいけないと思います」
このような意見が朝日新聞(2024年11月23日)の記事で掲載されていました。
朝日新聞より「生きがいを感じていますか?」朝日新聞 2024年11月23日より
「生きがいを感じていますか?」
はい | 74% | いいえ | 26% |
はいの答えた人 どんなことに? | 回答者数 | いいえと答えた人 その理由は? | 回答者数 |
子ども | 667人 | ただなんとなく | 311人 |
配偶者 | 628人 | 病気・体調がすぐれない | 117人 |
旅行 | 540人 | 子どもや孫が成長した | 105人 |
読書 | 536人 | そもそも生きがいは不要 | 98人 |
孫 | 488人 | 趣味が面白くなくなった | 56人 |
健康 | 392人 | 人生の大きな挫折 | 38人 |
音楽・楽器 | 373人 | 配偶者を亡くした | 21人 |
仕事 | 362人 | ペットを亡くした | 16人 |
死ぬまで生きがいは必要ですか?
はい | 81% | いいえ | 19% |
人は何のために生きているのか?
与えられた生を全う | 869人 |
人生の喜びを感じる | 437人 |
特に理由なんてない | 431人 |
自己実現を果たす | 156人 |
生きがいを感じる | 123人 |
次世代へ子孫を残す | 107人 |
いろんな人と出会う | 56人 |
人生の苦難を感じる | 13人 |
上記のアンケート記事では、生きがいを感じている方のコメントも載っていました。
「日々ささいなことに幸せを感じています。それを『生きがい』と呼んでいいのではと思っています。」
「大学生になり、生きていてよかったと思うようになった。幸い特技を生かす職に就き、様々な人と出会い人生が豊になった。今の生きがいは趣味と孫。死ぬ間際に『良い人生だった』と思えることが目標だ」
私自身、これまでの人生で、生きがいとは何か、そんなことを自分自身に問うことがありました。
それは、仕事、プライベートなど、うまくいっていない時でした。
何もかも、うまくいっている時は、生きがいのことについて、考えることはありませんが、
何か、憂うつな時には、何のために自分は生きているんだろう?と思い悩むことがあります。
私は現在、介護施設で働いていますが、
介護施設の中でも、利用者さんに生きがいを持って暮らしていただいている方は果たしてどのくらいおられるのかとも疑問を感じるときもあります。
私たちの介護職は介護施設で暮らしているご利用者様に、その人らしい生活を支援していくことです。
介護施設では、何らかの介護や介助が必要なため、ご入居されてきます。
そんなご利用者様に、介護施設で暮らすことが、どんな気持ちで暮らされているのか。
このことを知ることは、本当に大切なことだと感じています。
すなわち、生きがいを感じてもらえることは、とても重要です。
生きがいを持つための方法
「生きがい」を持つならどうすれば良いかを調べてみました。
ご紹介する内容は、高齢者へのアンケートですが、ご参考になれば幸いです。
生きがいを持つための方法
生きがいを持つための方法 | 健康長寿ネットを参考に調べてみました。
生きがいを持つための方法 | 健康長寿ネットを引用参考にして執筆しています。
「生きがい」をもつということで、「生きがい」に必要な要素とは、何が必要なのかについての例が揚げられています。
- 「生きるために見出す意味や価値」
- 「生きることに対しての充実感や達成感、満足感といった自分自身に見だせる肯定的な感情」
これらを満たすためにいは、自分自身が満足感や充実感、達成感を得たいという欲求があること、
行きたいことや目標とすることがあること、
生きるための価値や意味を見いだすことができ、
打ち込むことのできる活動を持っていることが必要となります。
私自身は、介護職への転職で、50歳を過ぎていましたが、今は、とても、学びが多く充実した毎日を送っています。
介護での学ぶ経験やスキルは、最強の自己研鑽だと感じています。
そして、「生きがい」を求めることは65歳以上の高齢者が働く理由ともなっているデーターもありました。
65歳以上の高齢者が働く理由
実際に働く高齢者に働く理由を聞いた調査では、60~64歳は「生活の糧を得るため」という回答が最も多くみられましたが、65~69歳では「健康にいいから」、「いきがい、社会参加のため」という理由が増えています3)。65歳以上の高齢者では、「自分自身のために働く」、「仕事に生きる価値や意味を見出している」人の割合が多いことがわかります(図2)。
65歳を過ぎても仕事をするために必要なこと
働く高齢者に65歳を過ぎても勤めるために必要なことを聞いた調査では、「健康・体力(66.8%)」が最も多く、次いで「仕事の専門知識・技能があること(47.2%)」という回答でした(図3)3)。
高齢者が生涯現役で活躍する社会のためには、65歳以上を雇用できる環境と、高齢者自身の健康な身体と仕事に必要な知識や技能が必要であると言えます。
生涯現役で働くことを生きがいとしている人がいる一方で、仕事だけが生きがいで生活を送ってきた中高年サラリーマンが、仕事を定年退職した途端に生きがいを失ってしまうケースも増えていると言います。
子育てや家族のための家事を生きがいとしてきた中高年主婦の場合は、子どもの巣立ちやパートナーとの別れなどを機に生きがいを失ってしまう場合もあるでしょう。生きがいは、その人の生きるために見出す意味や価値であり、その人自身が満足感や幸福感を得るものであるため、個人によってその内容は異なります。高齢期に入っても活き活きと人生を過ごすためには、高齢期に入ってからも健康と生きがいを保ち続けることが必要です。
生きる希望をもつために!
もし、私たち職員が生きがいを感じていないとしたら、介護施設で暮らしておられる利用者様はどのように感じておられるのでしょうか。
私たち自身のメンタル、こころの健康状態も良好に保てるようにしないと良い介護のお仕事はできないのかもしれません。
このことは、介護職の者が、介護施設で暮らしているご利用者様のことを思う気持ちにも共通しています。
「目の前の現象だけでなく、『こころのなかの想い』にも想像力をはたらかせ、『老い』や『障害』『病気』ばかりでなく、『その人』全体を見ていくことが、専門職としての介護職には求められている。
また、そうした『人を支える』姿勢が介護の仕事の充実感にもつながっていきます。」
引用元:中央出版 介護の基本Ⅰより
この生きがい(充実感)を感じて仕事ができるのが介護のお仕事の魅力だとも感じています。
そのためにも、私たち介護職は、「根拠ある介護」が求められています。
一つひとつの介護行為の裏側には、知識や技術、倫理が統合されています。
介護はそれらを根拠として行われます。
これが、介護の専門性といえるものでもあります。
そのためにはも、介護職は、利用者の生活課題(生活ニーズ)を明確化したうえで、その課題を解決するために支援目標を設定し、その目標設定のために個別支援計画を立案します。
そして計画にそって支援を実施し、その効果について評価します。
このような介護過程のプロセスを繰り返すことによって、一人ひとりの利用者に必要な介護とその根拠を明確にしていくことが求められています。
このような介護過程を展開することによって、介護の専門性へとつながっていきます。
まとめ
私たち介護職は、生きがいを感じてもらえる仕事をして、結果的に私たち自身も仕事のやりがいを感じ、それが生きがいに繋がっていくように思います。
そんな介護の仕事に挑戦して、働く職員が、日々、学びが生きがいにつながり、介護の仕事に携わることで、時間的にも、自由に充実した人生を感じ、介護スキルにとどまらず、生きる人生や、避けては通れない人間関係への対人スキルもみに付けて人生を楽しめる未来を選んでみたいものですね。
【介護・福祉限定】応援プロジェクト実施中!介護JJ
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