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2024年12月24日のヤフーニュースから、医療法人社団 国立あおやぎ会で、ガンマ波サウンドを6カ月聞いた認知症患者における周辺症状「BPSD](暴言・暴力・介護拒否など)の効果改善についての記事がありました。
◆認知症患者に対する新たなアプローチ 国立あおやぎ会は、運営する介護老人保健施設 国立あおやぎ苑(東京都国立市)において、認知症患者に対するケアの新たなアプローチとして、2023年12月から、音声を40Hzに変調した「ガンマ波サウンド」を聴くことができるテレビスピーカー「kikippa」を導入。
スピーカー設置前の2023年12月と、設置後6か月の2024年6月で、認知症患者への効果や影響を検証した。
検証方法は、中核症状(*1)をHDS-R(長谷川式認知症スケール)、BPSD(周辺症状)(*2)をDBD-13(認知症行動障害尺度)で評価。
この結果、DBD-13が有意に改善することが認められた。
また、BPSDの改善は、スタッフの介護量を減少させ、介護現場の雰囲気の改善にもつながったという。
*1:中核症状とは、脳の器質性変化によって生じる記憶障害や遂行機能障害などの症状 *2:BPSD(周辺症状)とは、認知症患者に対して不適切な接遇がなされると生じる暴言・暴力・介護拒否などの症状
引用元:認知症患者の暴言・暴力・介護拒否などの周辺症状「BPSD」にガンマ波サウンドが効果。介護現場の雰囲気の改善にも(婦人公論.jp) – Yahoo!ニュース↗
ガンマ波サウンドとは?
「ガンマ波サウンド」とは、テレビやラジオなど、日常のあらゆる音をリアルタイムに40Hz周期の音に変調するものと紹介されています。この音が、認知機能をケアできる可能性があるようです。
ピクシーダストテクノロジーと塩野義製薬株式会社が共同開発した独自のサウンドということで、
人間の認知機能と脳波のリズムの関連性が研究されています。
今まで米国の研究機関等で認知症予防の研究に用いられてきた40Hzの音は単調なパルス音(ブザーのような音)で、人が日常で聴き続けることは難しい可能性がありました。私たちは「より生活に溶け込んだ形で、自然に五感を刺激することによって長期的な介入を可能とし、認知症ケアを実現する」というコンセプトを掲げ、新しい「音」の開発に挑戦。その先に誕生したのが「40Hzガンマ波サウンド」です。暮らしの中で使いやすいようにTVの音を音源にして、それを自然に聴くことができる音に変調する技術を開発したのです。実際に我々が開発した「40Hzガンマ波サウンド」が脳内のガンマ波を惹き起こすあるいは同期する効果を、いくつかの研究結果を通じて報告させていただきます。
【認知機能に作用する】自然な音「40Hzガンマ波サウンド」を共同開発。ピクシーダストテクノロジーズは塩野義製薬と共に、認知症への新しいアプローチとして「40Hzガンマ波サウンド」を開発。TV...
どんな風に流しているのでしょうか。
私たちが目指したのは、日常生活の中で当たり前に耳にするTVの音を変調するスピーカーです。次の研究では、実際にTVで流れている「ニュース」番組と「音楽」番組を音源にした「40Hzガンマ波サウンド」で脳波の測定をおこないました。今回も同様に「ガンマ波サウンド」にはさまざまな波形の音を用意。40Hzパルス音、無変調音と共に検証した結果、ナレーションやボーカルの明瞭度を損なわないことが期待される「40Hzガンマ波サウンド」の音刺激であっても、脳内のガンマ波の同期を確認。テレビの音を利用した認知症の新しいケアの可能性がさらに拓けました。
【認知機能に作用する】自然な音「40Hzガンマ波サウンド」を共同開発。ピクシーダストテクノロジーズは塩野義製薬と共に、認知症への新しいアプローチとして「40Hzガンマ波サウンド」を開発。TV...
今後は広まっていくものでしょうか。
今後は広まっていくものでしょうか。
「我々の『ガンマ波サウンド』技術は、まだ歩み始めたばかりですので、この先の研究でもっと素晴らしい音づくりのアルゴリズムが開発される可能性が大いにあります。私たちは現状に満足することなく、ノウハウを積み重ねながら、どんどん進化を繰り返していきたいと思っています」
葛西 大樹
PxDT エンジニア
「なるほど、『ガンマ波サウンド』も『私たち』も未来へ向けてアップデートを続けていくということですね」
「はい、さすが、うまくまとめていただきました(笑)。
ちょうど未来の話になったので、最後に今後の展望を。
塩野義製薬としては『ガンマ波サウンド』の概念を社会に根付かせ、広く可能性を知ってもらうことで、高齢者の方々の新しい健康習慣へと育てていきたいと思っています」「そうですね。5年10年経ってから、あのときに私たちが『ガンマ波サウンド』を発表していたから、こんなに社会がよくなっているんだと感じることができれば最高だと思います。
PxDTには音以外にも五感技術が豊富にありますから、『ガンマ波サウンド』技術と掛け合わせたり、別の方向で新しいことに挑戦したり、立ち止まらずに前に進んでいきたいと思っています」「健康への五感技術の応用はまだ始まったばかりなので、今後、互いにアイデアを出し合ってよりよい時代をつくっていきたいですね」
ガンマ波サウンド技術は
これからも進化を重ねていきます。五感技術の健康への応用も、
まだまだ広がっていきそうです。ガンマ波サウンドは、いかに誕生したか。人々の健康を見つめ続ける「塩野義製薬」と 先端テクノロジーカンパニー「ピクシーダストテクノロジーズ」が共同研究した暮らし...
BTSD対策としての回想法の取り組みについて
認知症で現れるおもな症状で脳のダメージが直接原因となりる「中核症状」と二次的に起こる「周辺症状」があります。
今回のBTSDとは周辺症状です。
行動面、心理面の症状です。
中核症状がストレスや環境の変化を受けて、攻撃的な行動症状に至るケースがあります。
私は、介護施設で働くことになり、回想法というレクリエーションを学ぶ機会がありました。
回想法とは、昔の思い出をよみがえらせ、そんな思いでを語り、共有することで、脳の体操やリハビリになるとも言われています。
認知症によって日常生活が困難になり、施設へこられる利用者さんは多いと思います。
そんな認知症の症状への効果を期待できるものが、増えてくることは、高齢化社会に対しても生きづらさが緩和されれば幸いです。
また、認知症を予防することが、介護の世界を変えることになると感じています。
まとめ
認知症は本当に大きな高齢化社会のテーマであり、課題と思います。
介護の仕事を通じて、日々、人間の心の勉強をさせていただいていることを感じます。
今、何を望んでいるのか、ストレスを感じているのか・・・
認知症の症状に限らず、人の心理状態は心と身体がセットであると思う瞬間です。
介護の現場で働くことの学びの多さには、このように生きていく人生の学びだと感じる日々です。
そんな介護のお仕事に関心を抱き、介護のお仕事を選ばれる人が増えることがあれば嬉しく思います。
「40Hz変調音声刺激によるBPSDに対する効果の検証」(介護老人保健施設国立あおやぎ苑武田行広)
◆介護負荷の軽減にも 検証は、介護老人保健施設 国立あおやぎ苑に入所する2F(認知症フロア)の認知症患者25名と、3Fと4F(一般病床)の患者31名を対象に実施。 認知症患者が入所するフロアに設置したテレビに「kikippa」を接続し、音声を40Hzに変調した「ガンマ波サウンド」を毎日9時間、6カ月にわたって認知症患者の検証対象者に聴いてもらい、その前後で、中核症状とBPSDにおいて数値的あるいは臨床的に変化が生じるかを評価した。 同時に比較対象群として通常のテレビが設置された一般病床入所者の変化も評価した。 「ガンマ波サウンド」を聴いた認知症患者の中核症状をHDS-Rを用いて評価したところ、その平均点数に有意な変化は認められなかったが、BPSDをDBD-13で評価した平均点数は17.96から14.96に3.00ポイント低下し、改善が認められた。 一方、一般病床入所者では、中核症状とBPSDでの有意な変化は認められなかった。 認知症の中核症状に対しての効果は認められなかったが、BPSDが改善したことによって、患者だけでなくスタッフにも明るい表情が生まれ、介護現場の雰囲気が著しく改善したという。 40Hzの音声刺激は、前頭葉にガンマ波を生じる働きがあるため(*3)、BPSDの脱抑制症状に効果を示していることが推測できる。今回は6カ月間での検証であったが、今後も期間を延長して検証を続ける予定だ。 *3:米国・マサチューセッツ工科大学の研究チームによるマウス試験により、40Hz周期の音刺激で、聴覚野と海馬でガンマ波の発生・血管新生・アミロイドβタンパク質減少・記憶障害の改善が確認された (Cell,2019)https://www.cell.com/cell/pdf/S0092-8674
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