介護のアセスメントで大切なことは何ですか?研修で学んだことを解説します。

介護職の日記

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情報の収集(アセスメント)について、実務者研修を通じて、学んだことをテキストの復習をしながらご紹介させていただきます。

この情報収集(アセスメント)は、日常的に私たちは、興味や関心があることについて、無意識に行っています。

ですがそれを、意識的に行うことで、よい人間関係の構築にも応用できると思っています。

介護のアセスメント 情報にはどのようなものがあるか(アセスメントの情報源)

・利用者や家族のニーズ、デマンド

利用者の意向に沿った介護過程を展開するためには、ニーズを明らかにする必要があります。

ニーズとは、利用者にとっては解決すべき生活上の課題です。

デマンド(要望、欲求)と混同されがちですが、

デマンドは本人や家族から発せられる主観的なものであるのに対し、

ニーズは要望を踏まえ、真に解決すべき客観的なものといえます。

例えば、「外に出たい」という利用者からの要望があったとします。

その要望に応じて外出の支援をすることは簡単ですが、外に出たいのは、どのようなニーズを満たしたいからなのか。

その目的や方法などの背景に沿った支援が提供できなければ、利用者の自立を促すことも、満足を得ることもできません。

ニーズを明らかにすることがもっとも重要な要素であるといえます。

仮に認知機能の低下している利用者でデマンドが曖昧な場合や、コミュニケーションが図れず。自分から意思を発することができない場合、家族のデマンドをそのままニーズとしてとらえるのではなく、利用者のこれまでの生活や性格などの情報を総合的にとらえ、ニーズを明らかにしていきます。

介護のアセスメントで大切なこと 情報の収集とは

情報収集の視点

情報収集には信頼関係づくりが必要

日常生活から得られる情報はたくさんある。意識して、さりげない情報収集を心掛ける

情報収集は単に、利用者から自分の思いや考えを聞き出すということだけではありません。

例えば、利用者の食事の様子を思い出してみると、

利用者がどのようなものを食べているのか、箸を使っているのか、スプーンで食事しているのか、食事のペースはどうなのかなど、

観察によって得られる情報は多くあります。動きや様子を言語化して、その状況が誰にとってもイメージできるような記載が必要です。

状態は変化するので、普段の様子を把握しておく、変化に気づく観察力を養う

情報の収集では、単に必要な事項を集めるだけでなく、実施した前後で変化があったかどかを観察、確認し、効果の程度を把握することも含まれます。

変化を知るためには普段の利用者の状況がどうであるのか把握しておくことが必要です。

・先入観でとらえない

思い込みで情報を収集しようとすると思わぬ事態を生むことがあります。

例えば、「黒い液体を飲んでいる」という情報であれば、その黒い液体を何だとイメージするでしょか。

湯気がたっていて、カップに入っていればホットコーヒーだと思うでしょうし。氷の入ったグラスに入っていればアイスコーヒーだと思うかもしれません。

イメージはこれまでの自分の経験や、他者からの情報によってつくられることが多いのですが、その思い込みで利用者の情報を収集してしまうと、正しい情報が得られない可能性があります。

介護のアセスメントで大切なこと 必要な情報とは

利用者の「その人らしい生活」「自立した生活」の実現を目指し、個別サービス計画を立案、実施するために必要な情報を考えてみます。

その人の活動と生活を支援するためであることを念頭におくことが大切です。

・「その人らしさ」に着目

「その人」に着目しようとするには、これまでの生活がどのようなものだったか、どういった考えで生活しているのかを把握する必要があります。

その人らしさを知る項目

・家族との関係性、本人に対する子や孫の思い

・これまでの生活状況

・仕事や仕事への取り組み方

・コミュニケーションの様子(表情や受け答え)

・地域(コミュニティ)とのつながり

など

・「自立」に注目

自立に視点をあてる場合には、活動や動作を把握することが重要で、その場合「現在している活動」と「できる活動」に分類します。

「している活動」は利用者が普段から行っていて、そこには無理や疲労があまり生じていません。

一方で「できる活動」は利用者が努力して行っている、または普段は意識して行わないものも含まれますので、疲労などの影響が生じる可能性があります。

日常生活のなかでどういった活動をしているのか、把握していく必要があります。

まとめ

情報収集は、普段から無意識にしている行為です。

たとえば、自分自身の行動についても、頭の中で、いろんな行動をするうえで、

自分自身が納得いく根拠を探しています。

そんな何気なく、していることを意識的に行うことが、

介護職の観察、アセスメントになります。

普段、無意識におこなっていることを理論的に確認することは、

多くの悩みが、複雑な人間関係という中で、

うまく生きていくための技術になると思います。

お仕事を通じて、自分磨きができることは、とても素敵なことだと思います。

この記事から、おひとりでも、介護のお仕事に興味を持っていただけるキッカケになれば幸いです。

※記事は「一般財団法人 長寿社会開発センター 介護福祉士養成 実務者研修テキスト」を基に書いています。

 

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