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生活障害とは何か。実務者研修からの復習よりテキストをもとに、復習してみたいと思います。
生活障害とは何か?実務者研修を振り返って!
ふだん、心身ともに障害のない状態で当たり前に行っている生活動作は、記憶等の知的な機能の衰えや身体の障害によって、当たり前にできなくなってしまいます。
例えば、家事のいっさいを妻にまかせていたために、妻に先立たれて料理や洗濯、掃除に困る男性が抱える問題も一つの「生活障害」と言われます。
生活障害とは、生活環境と本人の機能、状態、さらに能力といった要素が複雑に絡み合ったなかで生じてくるものといえます。
「生活障害」について考えるには、単に身体の機能としての「障害」をみる以上に、生活動作そのものに支障が生じていないか、その結果。生活をしていくうえで不便が生じていないかという視点でみていく必要があります。
「生活支援」と「生活障害」の関係 実務者研修の振り返りより
利用者の「生活支援」では、この「生活障害」という視点をしっかりともって、利用者が今ある状態のなかで、できる限り自分のことは自分でできるように生活環境を整えていくことが大切のなります。
介護職側でそうした視点が欠けていると、
①朝起きる等の生活リズムを構築できない場合は、施設での生活が安心である
②朝食が用意できない場合は、ホームヘルパーが代わって行う
③トイレまでの歩行に不安がある場合は、おむつを使用するなどといったように、
最初から「答え」ありきの支援しか考えることができません。
その結果、過剰介護に陥ってしまい、その悪循環のなかから「支援を受ける以外にやることのない利用者」像をつくり上げてしまうことにもなりかねません。
日常生活で生じる生活障害 実務者研修の振り返りより
人間の生活は、生き物としての生理的欲求のみならず、さまざまな文化的な要素を背景として成り立っています。
例えば、食事を取り上げてみても、食習慣や調理法、食事のマナーなどは民族や文化によってさまざまです。
これらは、生活習慣といわれるものです。
そして、「生活障害」は、人々のもつ「生活習慣]とも密接な関係を有しています。
生活習慣の多くは、ただ「できればいい」ということではなく、個々人の生活ニーズとも関係します。
そのため「生活障害」の視点から利用者の支援のあり方を考える際にも、個別支援の発想が重要となってきます。
生活障害への対応 実務者研修の振り返りより生活障害への対応
介護サービスを利用したからといって、すべての生活習慣が以前と同様に保障できるわけではありません。
「老い」に逆らうことはできませんし、「固定した障害」そのものが治ることもありません。
その現実のなかで、生活の再構築を図る支援が介護サービスの意味であり、それは、何か劇的な変化や結末があるものではなく、平凡な日常生活を支えていくという地道な仕事でもあります。
しかし、人の生活とは、そうした何気ない毎日を安定的に「過ごすことができてこそ、喜びや楽しみ、そして生きる意味や幸せを感じることができるのだと思います。
だからこそ、専門職として介護職には、日常生活を送るうえでの「生活障害」について、相手の立場に立ってさまざまな角度から考え、工夫していく姿勢が求められます。
介護職の役割は、障害や衰えによって生じる日常生活のさまざまな不便や不満を少しでも解消し、障害や要介護の状態にあっても、「その人らしく」暮らし続けていけるよう支援していくことです。
まとめ
普段、介護のお仕事に携わっている中で、つい、ご利用者さんへの生活障害について、意識が行き届いていないことがあります。
とくに、認知症の人の行動を「生活障害」という視点から観察的にみていくと、介護職員からは不可解な言動にみえても、その人なりに意味のある行動であることがわかってくると言います。
その認知症の方の行動が理解できなくても、それは、行為の手順を忘れていたり、時間や場所を勘違いしていることはあります。
しかし、それは認知症のためであり、実は本人なりの目的があって行われていることが考えられます。
ですので、「生活障害」については、利用者一人ひとりを個別的な視点から考えていくことの大切さを思いだし、
実務に活かしていかなければならないと感じています。
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