介護福祉士実務者研修は役立つか!? このたび実務者研修を修了しました!

介護職の日記

今年(2024年)9月から介護福祉士実務者研修を受講していました。

そして、ようやく本日(11月18日)で研修のための通学も最後となり、簡単な修了評価テストもなんとか、無事に終えました。

この最後の通学の日は簡単な修了評価テストは不合格(100点満点中70点以下)でも再テストを受けられるようでした。

研修で数日、通学の研修を受講したあと、自宅学習(Eラーニング)も課題を終えると研修が終了します。

この「介護福祉士実務者研修」を受けた感想としては、本当に介護だけの研修にしておくのは、もったいないというのが、私の感想です。

介護福祉士実務者研修とは

介護福祉士実務者研修とは、実務経験ルートで介護福祉士を受験するための研修になります。

介護サービスの質をより高く持続的に提供するとを目的とした研修です。

2016年度の介護福祉士国家試験から「実務経験3年(540日)以上」に加えて、「実務者研修」(450時間)受講が、国家試験を受講するために義務づけられました。

そして、医療的ケアは、講義50時間とは別に演習を修了する必要があります。

実務者研修を修了すると、サービス提供責任者として、訪問介護計画や指定訪問介護に関する種類を作成できるようになります。(介護福祉士になるには:ぺりかん社)より引用。

研修科目:保有資格ごとに受講する科目数がことなります。

(介護福祉士養成 実務者研修テキスト:一般財団法人 長寿社会開発センター)より引用

保有資格  無資格  初任者研修 ヘルパー2級 ヘルパー1級 介護職員基礎研修
(科目名)
人間の尊厳と自立〇 
社旗の理解Ⅰ
社会の理解Ⅱ
介護の基本Ⅰ
介護の基本Ⅱ
コミュニケーション技術
生活支援技術Ⅰ
生活支援技術Ⅱ
介護過程Ⅰ
介護過程Ⅱ
こころとからだのしくみⅠ
こころとからだのしくみⅡ
発達と老化の理解Ⅰ
発達と老化の理解Ⅱ
認知症の理解Ⅰ
認知症の理解Ⅱ
障害の理解Ⅰ
障害の理解Ⅱ
医療的ケア
通信・履修科目数19科目10科目11科目1科目1科目
介護過程Ⅲ
医療的ケア

通学する科目は2科目となります。

「介護過程Ⅲ」5日間

「医療的ケア」1日間

通学の研修としての研修内容としては、介護過程の意義、目的、利用者の特性に応じた介護過程の展開

ICF理論、ボディメカニクス、車いすの名称・取り扱い、事例を用いた思考過程のトレーニング、アセスメントシート作成、個別介護計画に基づく介護の実際

そして喀痰吸引等研修でした。

介護福祉士実務者研修の必要性とは

この介護福祉士実務者研修を修了することでどんなメリットがあるのでしょうか。

それは、実務者研修を修了し、実施に現場に入った際に、自分の知識や技能がどの程度なのか、自分で把握することで、利用者へ接する際の自信につながる。

利用者から見ても、このぐらいのスキルをもった人が対応してれるという、安心感をもってもらうことができる。(介護福祉士養成 実務者研修テキスト:一般財団法人 長寿社会開発センター)より引用

この実務者研修は、誰でも受講は可能です。
魅力は人としてすべての人が生きていくためには、学んだ方がよいものばかりのように感じました。

日々の起きているすべての出来事に対する、私たちの思考や観察力がどのように正しく行われているかどうかが、確認できる基準を身に付けることができる研修だと思います。

そして、介護福祉士の国家資格の受験資格も手に入ります。

現在日本は、世界一位の超高齢化社会です。(2020年9月15日推計総務省発表)

日本の高齢化が進み、家族だけではお年寄りを介護しきれない状況が社会問題になっています。その介護ニーズに対応するために、介護のプロフェッショナルが必要となりました。

そして、1987年に「社会福祉士及び介護福祉士法」が制定され、介護福祉士が介護の国家資格として誕生しました。

誰もが年をとります。介護を必要とする期間は人によって異なりますが、誰もが、自分らしく老い、住み慣れたところで暮らし続けたいと思っています。

しかし、1人暮らしの高齢者が増えて、また高齢者の夫婦世帯も増えて、家族だけでは高齢者を介護しきれない状況があります。

介護のプロが社会的介護を担い、支えていくことが求められているのです。超高齢社会の中で介護福祉士は、今も、これからも、必要とさえています。(介護福祉士になるには:ぺりかん社)より引用。

介護実務の仕事でのキャリア段位制度について

その介護技術の技量の尺度として用いられるのが、キャリア段位制度です。

「キャリア段位制度」は、成長分野における新しい職業能力を評価する仕組みで あり、企業や事務所ごとにバラバラでない共通のものさしをつくり、これに 基づいて人材育成を目指しています。

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002jiq2-att/2r9852000002jiz0.pdf

介護分野においては、2016年度に190万人だった介護職を2025年には245万人にする必要があると推計されています。

介護キャリア段位制度は、介護職が業務経験を積み重ねるごとに、スキル・やりがいが段階的に向上し、処遇改善の材料につながっていく仕組み(キャリア・アップの仕組み)を構築すること、そして、そのことによって、介護職の定着と新規参入、介護分野における人材の確保を図ることをねらいとしています。

(介護福祉士養成 実務者研修テキスト:一般財団法人 長寿社会開発センター)より引用

介護職にとっての効果

介護職にとっての効果
①現場で何ができるかを証明できる

入浴・排せつ介助等の介護技術、利用者・家族とのコミュニケーション、感染症・事故への対応、地域包括ケアの実践的スキルなどを現場の仕事を通じて評価する。

②スキル・やりがいの向上、処遇改善の材料につながる

・キャリア段位の取得を目標に「できていないこと」を認識して現場で取り組むことで、スキル・やりがいの向上につながる。

・給料や評価を決める際の重要な材料になるので、処遇改善につながることが期待される(処遇改善加算)。

③一時離職などのデメリットを軽減できる

キヤリア段位の認定により、一時離職(出産・子育てなど)からの復帰や転職のデメリットを軽減できる。

(介護福祉士養成 実務者研修テキスト:一般財団法人 長寿社会開発センター)より引用

介護事業所・施設にとっての効果

①OJTを通じて職員の能力を向上できる

・「現場で実際に何ができるか」を図る基準であるため、OJTツールとして積極的に活用できる。

・OJTの積極的な推進を通じて、介護職の能力向上を図ることができる。

②サービス水準をアピールできる

キャリア段位を取得した介護職が多ければ、質の高いサービスを提供していることをアピールできる

③職員のスキル・やりがいが向上につながり、定着や新規参入を促進できる

・職員のスキル・やりがいの向上につながるとともに、客観的な能力評価が行いやすくなる。

・これによって、介護職の定着や新規参入を促進できる。

(介護福祉士養成 実務者研修テキスト:一般財団法人 長寿社会開発センター)より引用

まとめ

介護福祉士実務者研修を修了することになり、ほっとしている反面、もう一度、テキストを読み返した気持ちです。

以前は転職するまでは営業の仕事をしていましたが、そのときは、営業お仕事とは関係のない資格の勉強をしていました。

今は、介護の仕事に転職をして、仕事に直結した資格や研修をうけることが多い日々です。

研修などを受けて、すぐに活かせることができる介護の仕事は、とても楽しく感じれます。

ぜひ、もし、何かにチャレンジしてみたい、そんな方がおられましたら、介護のお仕事を選んでくださる方が増えれば、幸いです。

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