介護分野における生産性向上の取り組み、どんな取り組みをしているのか?実際に介護施設で働いてみて!

介護職の日記

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もうすぐ転職をして2年目がくる、新米介護職の者です。

勤め先の施設では、毎日、その日、業務に当たる業務担当表があります。

正直、すごく、窮屈な感じで、私のような素人の介護職員には、なぜ、このような業務担当表があるのか、手が空いている介護職員が状況に応じ、臨機応変に対応すれば良いのではないかと思うことが度々ありました。

しかし、これは、介護分野における「生産性向上」の一環にあたるもではないのかと、今まで、そうとは気づかづにいたことが、恥ずかしくなりました。

介護分野における「生産性向上」とは

一般的には生産性向上とは労働の効率化などにより向上させるものをいいます。

介護分野における「生産性向上」を調べてみますと、

厚生労働省の介護分野における生産性ポータルサイトより

「一人でも多くの利用者に質の高いケアを届ける」という介護現場の価値を重視し、介護サービスの生産性向上を「介護の価値を高めること」と定義されています。

介護分野における生産性向上ポータルサイト↗

そして介護の仕事の価値を高める取り組みは、人材育成とチームケアの質の向上、そして情報の共有化です。

無駄を省いて効率化した結果、利用者とのコミュニケーションの充実など利用者について新しい発見をしたり、仕事の意義を再確認するなど、仕事へのやりがいや楽しさを実感、モチベーションアップへつながるとしています。

介護分野における「生産性向上」の目的と意義

事業所の目線でみる生産性向上の目的

専門性を高めること→働くモチベーションが向上すること

仕事の価値が見えてくること→仕事に向き合う姿勢を改善すること

仕事の負担と負担感を減らすこと→利用者の存在を支える仕事であることに気づくこと

適切な作業をより省力化すること→役に立っているという実感を高めること

チーム意識を高めること

介護サービス事業所における生産性向上に取り組む意義は、

  • 人材育成
  • チームケアの質の向上
  • 情報共有の効率化

上記の効果が得られることで介護の人手不足の側面を補おうとするものになります。

介護分野における「生産性向上」の取り組み

介護現場をより働きやすい環境にするために

限られた人員で専門性の高い介護を提供していくには、介護現場で生産性を向上させることが重要になります。どのように取り組めばいいのか、具体的な方法について参考になるのが、厚生労働省が公開している「介護分野における生産性向上ポータルサイト」です。

このポータルサイトでは、「介護サービスの生産性向上は介護の価値を高めること」と定義しています。

そのために職場環境をより働きやすく変えていくための改善方法や、具体的な手順などについて「介護サービスにおける生産性向上のための7つの取り組み」を公開しています。

①職場環境の整備

②業務の明確化と役割分担

③手順書の作成

④記録・報告書の工夫

⑤情報共有の工夫

⑥OJTの取り組み

⑦理念・行動指針の徹底

職場環境の整備

職場環境の改善や維持のために用いられる「5S」について

整理(せいり)、整頓(せいとん)、清掃(せいそう)、清潔(せいけつ)、躾(しつけ)の頭文字(S:エス)からとったものです。

製造業やサービス業などでも使われますが、介護現場においても5Sは安全な介護を提供する環境づくりの基礎とされています。

整理:要るものと要らないものを分けて、要らないものは捨てる。

整頓:必要なものをすぐに取り出せる状態にする。定置、定品、定量が基本

清掃:転倒防止のために常に動線上をきれいにし、水滴などで滑らないようにする。

清潔:整理、整頓、清掃を維持する。清潔なものと不潔なものとを分ける、

躾:決められたことを、いつも正しく守る習慣をつける。

業務の明確化と役割分担

現場では、しばしば特定のスタッフに負担が偏る傾向があり、残業が慢性化することが想定されます。このような問題を解決するために、人員体制や業務分担を見直し、業務全体の作業分担を決めることが重要になってきます。

1日の業務全体を時間の流れに沿って書き出し、業務時間をずらしたり、分割したりして役割分担を見直しながら、無駄な業務を省いていきます。

このことで各業務が明確化し1人に業務が集中することが防げますし、また、業務を分担することで公平で、さらに残業削減効果にも貢献します。

手順書の作成をすることで

同じ業務でも、人によって手順や方法が異なることがあります。手順書があれば偏りのない介護サービスを提供することができます。

記録・報告様式の工夫をすることで

現場で作成している介護記録や帳票などを改めて検討し、整理した上で、使いやすさ、見やすさを工夫した新しい様式を作ります。

目標設定と達成状況を記載するなど、介護スタッフの達成意欲を高める工夫も必要です。

情報共有の工夫をすることで

情報を一元化うるためにタブレットやインカムなどのICT機器を活用するなど、転記作業の無駄を省き、報告・申し送りの効率化、情報の抜けを解消することができます。

OJTの仕組みづくりをすることで

人材育成として、現場で業務を行いながら実地で研修していくOJTをしていきます。
教えるべき内容と手順を明確に決めておく。統一化されて介護の質が安定します。

理念・行動指針の徹底をすることで

手順書やマニュアルにないイレギュラーな事態が発生したときも、組織の理念や行動指針があることで、それを基準に判断や行動ができるようになりブレがなくなります。

まとめ

単に毎日、出勤すると今日は何の業務に当たるのか、その程度の理解しかなかったことが恥ずかしく思いました。

しかし、これは、何のためにしていることなのか、介護の基本である根拠を確認していないことにもなります。

せっかく効率化で生まれた時間を職員同士の雑談や、休憩時間になることにもなりません。

しっかり、なぜ、それをしている、そうしなければならないと決まっているのかを改めて、気づく機会になりました。

そんな学びの多い仕事が介護のお仕事です。もし介護のお仕事に興味を持っていただけると幸いです。

きっと、介護業界でのお仕事を通じて、今まで気づかなかった、私たちの生活、人生がより深く新しい発見ややりがい、感謝されるお仕事を体験できることを感じていただけると思います。

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