なかなか実践できない個別ケア
そもそも個別ケアって何でしょうか?
私自身、正直に言いますと、転職して介護施設でようやく2年になろうとしていますが、
個別ケアのこと、その個別ケアの取り組み方について詳しく、もしかしたら、教えていただいたかも知れませんが、まったく今では、個別ケアを毎日意識して、仕事ができているのか疑問になる状態です。
しかし、介護のお仕事携わる者なら、個別ケアを考えることが、すべての仕事に共通するスキルと思っています。
個別ケアを意識していないと、やはり、今であれば、介護の仕事の魅力を忘れかけたり、また、どこか違う業種の転職を考えたりしてしまうと思うのです。
ですので、やはり、仕事には、それぞれ専門性があり、専門性があるから社会で必要とされて各会社が、成り立っていると考えます。
介護職の専門性とは?
介護職として働く、私たちの専門性な何なのか。
そして、それを意識することで、仕事が楽しくなったり、また、人生の学びに繋がると感じています。
個別ケアとは、食事から入浴、排泄に至るまで、利用者一人ひとりの個性やニーズに合わせたケアのこと。日本政府も、2002年から個別ケアの手法の一つである「ユニットケア」を実践する特別養護老人ホームへの補助金制度を開始するなどして、個別ケアを推進しています。
最近は、介護のお仕事をすることになり、今は研修など多くの学びの機会があります。
そして、最終的に行き着く感想は介護職をしている環境で受ける研修などの学びは、
介護職だけの特化した学びではないということです。
あらゆるビジネスパーソンに欠かせないスキルと感じています。
介護職の専門性を発揮する
人に寄り添うこと
介護職はご利用者と向き合うお仕事です。
ですが、まだ、転職して実務経験スキルの少ない私は、いつもニコニコする必要がある、穏やかであることが大切と、そんな義務のお仕事と感じています。
しかし、読書を通じて、救われることがありました。
「人は多様です。一人として同じ人はいません。好きなことも、過ごしてきた生きざまも、こだわりも、すべて異なります。介護を必要とする人には、いろいろな人がいるのですから、介護福祉士をめざす人にも、さまざまな人が必要です。スポーツが好きで、イベント大好きなアクティブな人も介護福祉士として活躍していますし、逆に、静かに読書をすることが好きで、にぎやかなところが苦手な人も、介護福祉士として活躍しています。」
(介護福祉士になるには:ぺりかん社)P.120
以前は長年、営業の仕事を勤めてきました。
その当時、私はいつも、初対面の人とでも気軽に話しかけることができないタイプであることや、
口数が少ない方との理由で、入社してからずっと営業には適正がなく、いつ会社を辞めようかと、そんなことばかり考えていたことを思いだします。
ですが、先ほどご紹介させていただいたように、いろんな人がいて、それでいいことを改めて、考えさせられ、そして感じました。
これは個別ケアを介護で実践していく考えにも、
介護職の視点、ご利用者の視点、両方の視点で考えることができることになります。
自分を否定して、無理やり、自分にストレスを感じながらハイテンションでご利用者全員に接しなければならないわけでは、ありませんね。
ご利用者にもいろんな性格の方がいますので、いろんな方に合わせることが必要です。
もしかしたら、自分自身とよく似た性格の方がおられたら、ご利用者と無理なく、自然な感覚で対応でき、心地よい関係になると思います。
個別ケアのもっとも基本はそのご利用者に関心を持ち、知ることにあります。
よく介護職では、コミュニケーション力が必要と言われます。
これにつきましても、ご利用者の方を知ろうとすることで、自然にコミュニケーションをはかることができますので、
お仕事を通じて、まず、顔を覚えていただけるような感覚から始めていければ、どんどん知りたいことが増えていくと思います。
結果的には、コミュニケーションを取ってることに気がつきます。
介護職の専門性はご利用者さんを知ることで、どんな生活上で困っているのか、
どんなことに生きがいや楽しさを感じているのか、そんな日常で得た情報から課題やご利用者の要望に気づき、職員間の情報共有や、ミーティングで話し合いができると思います。
そんな日々のケアが実は、仕事へのモチベーションにもよい影響が出て、毎日が充実していき、
さらに、研修や学びを通じて、もっと専門性を高めていきたいと思うようになります。
そしたら、もし、何か仕事に関係する取りたい資格が出てきたり、
そんな資格を取得すれば、お給与にも手当をつけていただけることにもなるでしょう。
まとめ
私の勤める職場(介護施設)では、人間関係で、時々、2つに分かれてしまう意見や行動があります。
ひとつは、業務を滞りなく、時間を優先にしてお仕事に勤めるタイプ。
とてもやることが多い時やなにかのトラブルで時間に追われる日には、とても助かっています。
もうひとつは、個別ケアに重点を置かれているタイプで、少し遅れても、仕事の中身を手厚く考えているタイプです。
もちろん、ときどきの状況に合わせて対応が求められます。
ですが、いつもどちらかでしか、動けないタイプの方もいることが、少し、職員間でぎくっしゃくしてしまうことが、問題になるようです。
やはり、このことは、利用者さんのことを第1に考えて、優先順位をしぼり、業務に当たること、そして個別ケアとして行うことも仕事を続けていく中で、もしかしたら、時間短縮できるような動き方に変わっていくと思います。
実際にベテラン(熟練)介護士さんを見ていると、とても速いけど、ご利用者さんを奥座りにしているような感じではありませんね。
長く仕事を続けていくことは介護人材不足の歯止めにも繋がります。
また、介護職の人自身の成長や人生の豊かさを感じれるような未来も想像できます。
ぜひ、介護のお仕事に興味を持つ方が増えましたら幸いです!
「(利用者)本人が生きていこうとする意欲を刺激し、自分で自分のことをやりやすくするように、場を整え、福祉用具や介護用品をセットします。環境整備によって、自立が支援され、介護負担も軽減されます。本人ができることを見つけようとして、できることをもっとできるようにふくらませていく。そのための方法を考える。本人の力を引き出せるように導く。だから介護福祉士は専門職なのです。」
(介護福祉士になるには:ぺりかん社)P.122
このような専門職にぜひ、チャレンジしてみたい方が増えましたら嬉しいですね!
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